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数字を伝える! 現場が育つ3つの極意 【めぐりとまと 様】

Published at February 16, 2022 4:19 p.m.
Edited at February 18, 2022 3:31 p.m.

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数字を伝える! 現場が育つ3つの極意

「記録をとることで現場から反発がくるかも?」
「どう伝えたらいいかわからない?」
「数字の分析って難しそう?」

数字をもとに、現場のスタッフさんに頑張ってもらう、意識を変えていくためのコツをお伝えします。
今回は、とてもうまくコミュニケーションをとられている「めぐりとまと」伊藤様についてご紹介します。

ポイントは、大きく3つです。

  • 「褒め」から入る
  • 伝える前に、耳を傾ける
  • 「チーム」を意識して伝える

「褒め」から入る

めぐりとまと様では、定期的にパートさんと一対一の面談をされています。その面談は、褒め言葉、感謝の言葉から始まります。

数字を見せられると、緊張しちゃったり、怖がっちゃったりするパートさんがいます。面談では、リラックスしてもらえるよう、「がんばってるね」「ありがとう」と、ポジティブな言葉をまず伝えるようにしてます。

スタッフさんに「この人は、私を見ていてくれている」「監視されたり、罰則を受けるわけじゃない」と感じてもらい、会話をしやすい雰囲気を作ることが重要です。それにより、提案や指摘が受け入れられやすくなるそうです。

さらに

「丁寧に作業してくれて、ありがとう。でも、もう少しスピードも気にしながら作業してくれると嬉しいです」

と、相手が大切にしていることに触れながら伝えるという工夫もされていました。結果、作業スピードが、1ヶ月で約2倍になったチームもありました。

指導や面談で頭ごなしの指摘は逆効果です。感謝を伝え、スタッフさんと同じ方向を向くことが変化への近道です。普段から褒めるポイントを探しておくことで、明るく前向きな会話も増えるのでおすすめです。

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伝える前に、耳を傾ける

伊藤様は、数字を元にフィードバックする際、「指摘する前に、しっかり聞く」を意識されるそうです。

パートさん全員を細かく見てあげられるわけではありません。普段、どんな風に作業をして、どんなことに気をつけているのかを聞くようにしています。

管理者さんの考える前提が現場とずれていたり、スタッフさんが時間やスピード以外を大事にしていたり、話がずれてトラブルになることもあります。すれ違いを防ぐためにも、数字を見せながらも「なにか思い当たることはありますか?」「どういったことを意識して、作業されていますか?」と認識をすりあわせることが重要だと、伊藤様はおっしゃいます。

作業効率を意識してもらいやすくなるだけではありません。管理者からの質問をきっかけに、作業効率が落ちやすい場所の共有や「こうしてみたい」という作業方法の提案につながっているそうです。
耳を傾けることで、面談や会話を一緒に考える時間にしていくことが、自主性を育みます。

「チーム」を意識して伝える

めぐりとまと様では、スタッフ数名でひとつのチームを作る働き方をされています。面談では、そのスタッフさんの作業効率と所属チームの平均値を見ながらお話をされます。その際、一対一であっても、摩擦を和らげ、受け取ってもらいやすくする工夫として ”チーム” を意識して伝えるそうです。

「〇〇さん、頑張っているね」「〇〇さん、もう少し時間を意識してくれると嬉しいです」ではなく、「〇〇さんのチームは、速くなりましたね」「全体のスピードを上げるために、〇〇さんにも手を貸してほしいです」というように、”チーム” を意識しています。

スタッフさん同士がギスギスせず、「みんなのために貢献しよう」「みんなも頑張っているから頑張ろう」という、団結の意識や責任感にも繋がります。

チームを意識していても、自身の数値がチームの平均より下になり、ショックを受けるスタッフさんもいらっしゃいます。そのときには

平均という数値なので、下回る人がいるのは仕方ないですよ。〇〇さんが頑張っているのは知っているので、これからさらにみんなでうまくなっていきましょう。

という風にお声かけされています。数字が気になる方は、一生懸命やってくださったり、細かいことに気が付かれる方が多いです。あたたかいフォローをいれながら、どうしたら全員の作業が速度・質ともに向上するかを一緒に考えていくことで、前向きになってもらいやすいです。

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明日はじめる“引き出すお声かけ”

伝え方にもコツがあり、工夫ひとつで、受ける印象、与える影響が大きく変わってきますね。

緊張を和らげるため”褒め言葉”から入る
”提案・指摘の前に”話を聞き出すことを意識する
個人ではなく、”チーム”意識したお声かけをする

面談や提案・指導で使える3つのポイントを紹介しました。
その土台作りとして、日頃のお声かけから関係性をつくることも大切です。

特に用事のない、時間があるときにこそ
「〇〇さん、最近どう?」
「困ったことない?」

と話しかけるようにしています。

伊藤様は、作業以外の話題も交えながら、スタッフさんや実習生から話を引き出しているな、と感じました。スタッフさんが笑顔で仕事の報告やプライベートの話をされていたことが、とても印象に残っています。

「ちょっと一段落、、、」がタイミングです。
「最近どう? 困ったことはない?」と耳を傾けてみてください。

さて、一人ひとりに向き合ったお声かけ、自信を持った指導のためには、伝え方だけでなく「共通言語」になる数字やデータが大きな味方になります。
agri-board は、伊藤様を始め、たくさんのお客様の「伝える」に寄り添ってきました。生産者様をサポートする専門チームもございますので、ぜひ一緒に現場を変えていきましょう。

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めぐりとまと 様について